術後ご注意いただく事
手術後6週間は、手術した股関節が安定しておらず、脱臼してしまう危険があります。
特に手術直後はその危険性が大きいので、ベッドでの寝方や動作方法で以下の注意点があります。
手術前によく読んで参考にしてください。
その他の日常生活の訓練や工夫点は、リハビリ(作業療法)の時間に一緒に練習していきます。
疑問や不安な事があれば担当療法士にご相談下さい。
仰向けに寝るとき
マウズを近づけると、説明文が表示されます。
横向きに寝るとき

両下肢の間に枕を挟んで膝をくっつけないようにします。

股関節が内側に入りこんでしまいます。

両下肢の間に枕を挟んで膝をくっつけないようにします。
ベッドで背もたれを起したとき

両下肢の間に枕を挟んで膝が内側に入らないようにします。

股関節が内側に入り込んでしまいます。

両下肢の間に枕を挟んで膝が内側に入らないようにします。

膝を伸ばしたまま背もたれを起こします。

股関節が内側に膝を立てると股関節が曲がりすぎてしまいます。入り込んでしまいます。

膝を伸ばしたまま背もたれを起こします。
ベッドから起き上がるとき

起き上がるときは、膝を立てずにまっすぐ起き上がります。

寝返るように起きると、股関節が曲がりすぎたり、内側に入り込んでしまいます。

起き上がるときは、膝を立てずにまっすぐ起き上がります。
ベッドで足を下ろして座るとき
ベッドから立ち上がるとき

足を下ろす時は、膝をまっすぐ伸ばしたままベッドの端におろします。

膝を立てると、股関節が曲がりすぎてしまいます。

足を下ろす時は、膝をまっすぐ伸ばしたままベッドの端におろします。

立ち上がる時は、浅めに腰を掛けて、術足を少し前に出し、お辞儀しないように両上肢で支えながらまっすぐ立ち上がります。またベッドの高さを高くします。

お辞儀をするように立ち上がると、股関節が曲がりすぎます。またベッドの高さが低いとより、股関節が曲がりすぎてしまいます。

立ち上がる時は、浅めに腰を掛けて、術足を少し前に出し、お辞儀しないように両上肢で支えながらまっすぐ立ち上がります。またベッドの高さを高くします。
靴を履くとき

靴を履くときは、膝を開いて長柄の靴べらなどを使用します。

足を引き上げたり、足元に手を伸ばして靴を履くと、股関節が曲がりすぎてしまいます。

靴べらを使って靴を履くときに、外側から靴べらを差し込むと膝が内側に入ってしまいます。

靴を履くときは、膝を開いて長柄の靴べらなどを使用します。
床のものを拾うとき

床のものを拾う時は、リーチャーなど自助具を使用します。

かがむと、股関節が曲がりすぎてしまいます。

しゃがむと、股関節が曲がりすぎてしまいます。

床のものを拾う時は、リーチャーなど自助具を使用します。